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DVD発売を記念して『君の名は。』の感想をamazonのあらすじ以上のネタバレなしでまとめてみた

 
Instagramにアップしている写真が明らかに猫に偏っているセトセイラです。
 
 
今更?と思うかもしれないけれども、語らずにはいられない!!映画『君の名は。』のDVDが発売されたので、感想を記事にしてみた。
 


・新海誠監督『君の名は。』

 
 
2016年8月26日に公開されたこの映画。観客動員は1900万人に、興行収入はなんと200億円突破という社会現象を巻き起こした作品。新海誠監督による6作品目のアニメーション映画だ。8月26日の公開後、1週だけ1位を奪われたが13週目まで12回も週末動員数1位を獲得していた。日本の歴代興行収入第5位という功績を残した。私も、公開して少し経ってから映画館に足を運んだのだが、平日のレイトショーを利用したにも関わらず満席だった事に驚かされた。『君の名は。』という作品は、何故ここまで多くの人に刺さったのだろうか。
 
 

・Amazonで公開されてる、あらすじ

 
 
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一報、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す
              amazon 小説版『君の名は。』商品ページより
 

・幅広い世代にうける理由、それは間違いなく『視覚』と『聴覚』に訴えかける演出勝ちだと思う。

 
 
新海誠監督、といえば他の作品『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』からも伺える通り、とにかく映像の美しさがすごい。東京の雑踏の繊細かつダイナミックさ、田舎の自然の美しさ、日常空間の細かさ、そして何より空の表現力が本当にすごい。色使いや、光の当て方が全体的に柔らかな印象の仕上がりにしている為、作品の人間関係の暖かさがこういうところからも伺える。そして、映画の演出としては珍しい『挿入歌』がかなり目立つようにできている。主に10代〜20代の世代に刺さるRADWIMPSが曲を担当。まるでPVを見ているかのような、挿入歌がただのシーンを盛り上げる為の音楽ではなくちゃんと主役としてそこにある。もちろん、ストーリーの邪魔もしていない。映像の美しさと音楽のコラボレーションが、幅広い世代を非日常な世界へ連れて行ってくれるのだ。
 

・『君の名は。』の感想

 
 
『『君の名は。』という作品は『不条理な心理状態を見事に具現化した作品』だと思う。』
 
 

不条理(ふじょうり)は、不合理であること、あるいは常識に反していることを指す。英語の absurd、フランス語の absurde、ドイツ語の Absurdität の訳。これらはいずれもラテン語の absurdus を語源とする。このラテン語の意味は「不協和な」(cf. Cicero, De Oratore, III, 41)。不条理とは何よりもまず高度の滑稽である。なんらかのものあるいは人とうまく調和しないことを意味する。不条理とは通常の予測を外れた行動または思想であり、不条理な推論とは非論理的な推論である。

ウィキペディア 不条理より 2016年5月14日最終更新

 
 
この作品は、もしかしたらストーリーの構成に疑問が湧いてくる人も多いのではないだろうか。人によっては【ストーリーの粗】と表現する人もいるだろう。ネタバレになるので細かい事は伏せるが、例えば、大前提として上のあらすじにもある通り、主人公の二人が入れ替わるというストーリーだ。その中で、どうしてあんなに特徴的な地形の糸守市を調べるのに時間がかかりすぎるのかとか。ストーリーを細かく見ていくと、偶然を引き起こすために無理やり話を繋ぎ合わせたのでは?と思うような箇所が何回かある。私は、そういうストーリーの中にちょこちょこある【不透明な部分】こそがこの物語が多くの人に刺さったポイントだと思う。
 
 
先日感想をあげた『ボクたちはみんな大人になれなかった』(→合わせて読みたい『燃え殻著『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読んで』)とも共通する部分なのだが、情報が溢れている現代社会では必ず誰しもの心の中には大なり小なり孤独さを抱えている。その孤独さの正体を多くの人は言語化する事ができないのではないだろうか。しかし、確かに存在する【心に空いた隙間】。この作品は、その誰しもが秘める心の孤独さに刺さったのではないだろうか。『君の名は。』の作中、登場人物達が「あれ、どうして私泣いているんだろう?」というようなシチュエーションが何度かある。『君の名は。』の登場人物達は、『どうしてこういう感情になったのか、どうしてこのような状況になったのか、気付いたら動き出していた』など自分自身の行動線を明確に理解していない事が多い。これこそが、多くの人の中に確かにある言語化できない孤独さの部分に触れるのではないだろうか。人間、生きている中で意識していない部分がほとんどだ。何の為に、誰の為に、あれ、なんで私こんなに頑張ってるんだっけ?私、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。など、人はありとあらゆるシチュエーションで立ち止まる生き物だ。物語の中に散りばめられたこの【絶対的な空白】こそが、この物語の最大の魅力だ。
 
 
新海誠監督はそのような『心の不条理さを具現化する天才』だと私は思っている。実は新海誠監督作品は過去のものも全て誰しもが持っている心の孤独さをベースに作品が描かれている。しかし、今回の『君の名は。』が他の作品とは圧倒的に違ったところはどこかをずっと私なりに考えていた。その答えが、4回観たところで私の中で言語化する事ができた。
 

・私なりの見解

 
 
 
ずっと、疑問に思っていた事がある。『君の名は。』このタイトルのつけ方だ。
 
 
 
なぜ、『君の名は』でも『君の名は?』でも『君の名は、』でもなく
 
 
 
 
 
『君の名は。』
 
 
 
 
 
だったんだろうかと。文章としては明らかに相手があっての文章なのに、『。』で文章を終わらせている。作中、このタイトルに付随するかのように「お前は誰だ?」という言葉が3、4回ほど出てくる。先程の【人が誰しも持っている心の中に孤独感を持っている】という解釈からいくと、ずっとずっと心にある不安定なものに対して「誰だ?正体はなんなんだ!?」となっていた不安が「『君の名は。』・・・いや、名前に拘らなくてもいいんだ。確かにここにある気持ちが答えなんだね。」という1つを答えを提示した。新海誠の監督の過去の作品は問題に対して解決してこなかったのだが、1つの答えとしてこの作品で提示をしたのではないだろうか。
 
 
 
最高に綺麗で、かつ、心の不条理さを最高に具現化されている。今という時代だからこそ多くの人が探している『何か』が見つかるそんな作品なのではないだろうか。私にとって買ってよかった、というよりもずっと持っているべき作品だと思った、そんな作品。是非、まだ観ていない人もすでに観た人も君の名は。の世界に浸って欲しい。

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