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多重人格は実在する。解離性同一性障害という人生

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最近日傘を手に入れた、セトセイラです。

突然だが、多重人格と聞いて皆はどんなイメージが湧くだろうか。多分、お話の中の世界というイメージが強くて、現実にはあまりピンとこない人が多いのではないだろうか。

実は私の友人にそんな『多重人格』を患い、障害者手帳を持っている人がいる。

医学名は『解離性同一性障害』と言いとても深刻な病気だ。

今回は、そんな彼にインタビューをしてきた。

※注意

この記事は、本人の同意を得て公開しているインタビュー記事ですが内容に非常にショッキングなものが含まれております。苦手な方、18歳未満の方、現在メンタルの調子が良くない方はこちらでブラウザを閉じてお帰り下さい。

また、解離性同一性障害(多重人格)には人によって症状の重さや現状が全く違います。故に、不用意に記憶を聞き出そうとしたり質問を繰り返したりなどの行為は決して行ってはいけません。

こちらのインタビューは、専門医に相談した上で行なっているものです。そして、こちらの病気に関する知識はあくまでも素人観点のものも多々ございます。詳しい病気に関する内容は専門書をご利用ください。

 

はじめに、この記事を書くにあたって

自分では考えもつかないようなものの見え方に興味がある。

こんな事を言うと不謹慎と言われてしまうのかもしれないけれど、私は多重人格(解離性同一性障害)を患う彼にとても興味があった。

 

彼の名前は、仮にここではKさんと呼ぶ事にする。

 

私はずっと、彼が多重人格(解離性同一性障害)で障害者手帳を持っているという事実にピンとは来なかった。

 

Kさんは、普通に私と会話をするし、なんなら私から見たKさんは話は面白いし博識でとても心優しい。Kさんとの会話はいつだって尽きる事を知らない。

 

だからこそ、私はKさんの人生を私の言葉で綴ろうと思った。『多重人格(解離性同一性障害)』という病気をもっと沢山の人に知ってもらいたかったのだ。

 

解離性同一性障害(多重人格)の方へインタビューをしてきた

 

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セイラ

本日はお時間ありがとうございます

早速ですが、Kさんの病名を教えてください

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K

僕は、『解離性同一性障害』を患っていて、他にも発達障害(アスペルガー)癲癇(てんかん)を持っています。障害者手帳も持ってますよ。

【発達障害(アスペルガー)とは?】

生まれつきの脳の機能不全の事。症状としては簡単に言えば独特な感性や、人間関係などの場面で不器用な面を持つ。その反面、人にはよるけれども特定の分野においてものすごい高い能力を発揮したりする。

【癲癇(てんかん)とは?】

ものすごく簡単に言うと、急に失神してしまう病気。実は発達障害と癲癇は併発の可能性が高い病気なのだ。

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セイラ

障害者手帳初めて見た!!へぇ~!!

障害者手帳を持っていると、どんなメリットがあるのですか?

●●●
K

 障害者手帳の等級や、病気によって変わるから何とも答え辛いけれど例えば一部税金の軽減だったり、あとは公共料金の割引とかかなぁ。

●●●
セイラ

 公共料金ですか?

●●●
K

例えば僕の場合、病気で車の免許を持つ事ができないんだ。

だからタクシーとかは少し安く乗れるかな。自治体によってはバスがタダで利用できたりもするんだよ。

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セイラ

なるほど

 

解離性同一性障害って何?

●●●
セイラ

解離性同一性障害という言葉に馴染みがないのですが、どんな病気なんですか?

●●●
K

 まぁ、そうだよね(笑)

説明すると本当に難しいのだけれど、簡単に説明すれば多重人格の事だよ。

●●●
セイラ

多重人格・・・映画の世界で見た事があるレベルにしかイメージが沸かないです・・・。

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K

 自分が自分でないような感覚っていうのかなぁ。

僕の中には実は16人格がいるんだよ。

●●●
セイラ

 え!?そんなに?

●●●
K

そんなに沢山、って思うかもしれないけれど実は解離性同一性障害(多重人格)では平均的な数字なんだ

まだまだ謎が多い病気だから、なんでって聞かれても分からないんだけれどね(笑)

●●●
セイラ

 他の人格になった時の事は覚えていないんですか?

●●●
K

 僕の場合は覚えているよ。

これも程度や人によるんだ。よく、映画とかで見るような解離性同一性障害の場合は覚えていないという設定が多いよね(笑)

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セイラ

覚えているのに、違う人格というのがイマイチよく分からないです。どういうポイントで、違う人格という判断ができるのでしょうか。

●●●
K

人格が入れ替わった時の僕は、例えばとても攻撃的であったり好む本や思考回路も全く違うんだ。

 

他の人からも「まるで、別の人みたい」と言われる程にね。

●●●
セイラ

なるほど。

でも、人は誰しも色んな面を持っていて、時と場合によって全然違う面が出てきたりするので何を持って『違う人格』という判断になるんでしょうか・・・?

●●●
K

こればっかりは、僕も説明が難しいよ(笑)

僕らなんかよりも遥かに専門的に研究してる人でも、解離性同一性障害という診断を出すのに6~7年もかかるんだよ。

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セイラ

そんなに複雑な分野なんだ・・・!確かに専門家ですら判断が難しいものを説明するのは難しいですね。

解離性同一性障害(多重人格)になった過去の記憶

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K

 もしかしたら、僕が解離性同一性障害(多重人格)になった経緯を話した方が分かりやすいかもしれないね。

●●●
セイラ

 可能な範囲でぜひともお伺いしたいです!

●●●
K

まず、最初の兆候として僕は20歳の頃突然『鬱病』にかかったんだ。

●●●
セイラ

突然・・・?鬱病って、何か絶えられないようなストレスがかかる事によって鬱病になるという風に思っていたのですが、全く心当たりがなかったんですか?

●●●
K

そう。なんの心当たりもなく、僕は当時大量に薬を飲んだりと自殺行為を何故か繰り返してしまっていたんだ。

どうしても、理由なく死のうとしてしまう。それが、鬱病。

鬱病って怖いよ。

自分で自分の命を終わらせようとしてしまうからさ。他の病気と違ってかかっている当の本人が生きることをやめようとしてしまうから大変なんだよ。

それで、僕は精神科医にかかったんだ。

その時に「幼い頃に虐待をされていたのではないか?」という言葉を医師から告げられた。

でもね、全く心当たりがなかったんだよ。

●●●
セイラ

え?

心当たりがない虐待の話し・・・ですか?

●●●
K

僕も最初何言ってんだこいつって思った(笑)

でも、それから4人くらいの医者にかかったけど全員から同じ事を言われたんだ。

もちろん、セイラさんが言う通り目の前のストレスに耐えられなくて鬱病になるパターンもある。

でもね、なんの心当たりもなく鬱病にかかる場合があるんだよ

その原因の多くは、幼い頃の虐待による可能性を疑われるんだ。

●●●
セイラ

でも、Kさんにはその記憶がないんですよね?

例え覚えていなくても、鬱病が発症するんですか?

●●●
K

人間の体ってよくできててね。

例え記憶がなくても、どこかで体に負荷がかかっているらしい。

時間差で発症する鬱病は、例えるなら幼い頃の膿みたいなものでさ。

僕は幼い頃虐待を受けていて、どうやらその頃の記憶は僕にとって耐え難いものだったんだんだね。

だから、僕は虐待の事実を別の人格に持たせて切り離したんだ。僕の中に眠っている人格がその記憶を持っているのだと思う。

●●●
セイラ

思う、ですか?

●●●
K

最近になって当時の虐待の記憶を本当に少しずつだけど取り戻しつつある。

僕は、実際祖母から性的虐待を受けていたんだ。

でも、記憶を取り戻す前までの僕は、ずっと祖母の事が本当に大好きでおばあちゃん子だったんだよ。

●●●
セイラ

え?

記憶が、入れ替わった訳ではないのに大好きという感情がなぜ残るのですか?

●●●
K

僕はね、ずっと祖母から「私はお母さん(Kさんの)から酷い仕打ちを受けている」と洗脳されていたんだよ。

だから、僕は逆に自分の母親の事を憎んでいた。

鬱病になった時、本当に恥ずかしい話だけれども母親にナイフを向けてしまった事がある程にね。

僕は祖母から虐待を受けていたという記憶だけがごっそり抜け落ちていたから・・・。

後、医師からは『ストックホルム症候群』なんじゃないかと言われたよ。

●●●
セイラ

ストックホルム症候群?

●●●
K

1970年代にストックホルムで銀行強盗立てこもり事件が起きたんだけど、そこで人質にとられた子が犯人の事を好きになってしまったという事例があるんだ。

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セイラ

 え?

●●●
K

人は、狭い空間で犯罪が起こった時に生存率を上げる為に犯罪行為に正当性を見出す事がある。

僕は、祖母から性的虐待を受けた時、僕は幼心に祖母を肯定することによって自分を守っていたのかもしれないね。

だから、記憶だけが抜け落ちた時に、祖母の事が好きだという感情が残ったのかもしれない。

●●●
セイラ

確かに反発すると、怖いですもんね

●●●
K

僕が23歳の時に祖母は亡くなって、26歳くらいの時に解離性同一性障害(多重人格)という診断を受けたんだ。

つまり、通院して6年目の時だね。

●●●
セイラ

Kさんは虐待を受けていた時に、「これは自分じゃない別の誰かが受けているんだ」と思い込む事によって幼い頃に人格を切り離していたという訳ですね。

それが解離性同一性障害(多重人格)のはじまりだったという事ですか・・・。

●●●
K

おそらくね。

今では僕の切り離されてしまった人格は融合されつつあって、記憶を少しずつ取り戻し始めたんだよ。

それで、最近になって僕は祖母に性的虐待をされていた記憶を思い出し始めたんだ。

当の祖母が亡くなった後に、そんな事を思い出すなんてね。

とにかく、解離性同一性障害(多重人格)という病気は9歳以下の子供の時にかかる事例が多いんだよ。

子供の純粋さは、何か耐え難い事が起きた時に『これはもしかしたら自分じゃないのかもしれない』と強く思う事がある。

もちろん虐待にあった人が皆解離を起こす訳じゃないよ。感性が強く、思い込みが激しい子が特に発症しやすいと言われている。

(作 セトセイラ)

 

●●●
K

目の前の現実に耐えられなかった主人格が、解離を起こすんだけれどまた解離を起こした先で耐えられなくて解離を起こすんだ。

解離を起こすと、その人格は別の人格のまま主人格とは違う時間軸で成長をするんだよ。

なんて言うか、耐えられない現実を沢山の人格が分散して持っているって感じかな。

解離性同一性障害(多重人格)という人生と、これから

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セイラ

Kさんは解離性同一性障害(多重人格)になって何か困っている事はありますか?

●●●
K

僕の場合、ちゃんと仕事もしているしこの病気でと言われると、とても難しいなぁ。

それよりも、鬱病の時が1番辛かったからなぁ(笑)

でも、僕が今言える事があるとすれば解離性同一性障害(多重人格)を治して記憶を完璧に取り戻したいって事かな。

●●●
セイラ

虐待の記憶の全てを・・・ですか?なぜ、そんな辛い記憶を・・・。

●●●
K

そうだね。

説明が難しいのだけれど、解離を起こしている僕の体は僕が把握しきれていないところでもとても傷付いているんだ。

だからこそ、突然20歳の頃突然鬱病にかかったわけだしね。

もちろん、思い出したくない記憶だからこそ解離を起こしたのだけれどそもそも解離というもの自体が傷付いているという事なんだ。

だから、僕は治したい。

その為には、ちゃんと主人格である今の僕が全ての記憶と向き合っていかなければならないんだよ。

●●●
セイラ

なるほど。

Kさんは普段どんな感じで治療を行っているのですか?

●●●
K

主治医のところに定期的に通って、それこそセイラさんと今会話しているように自分の事を言葉にして話していくんだ。

すると、その中でボロボロと出てくるパズルのピースを主治医と見つけながら導いていく感じかな。

そして少しずつ他の人格と融合していくの。

●●●
セイラ

融合・・・?

●●●
K

これも説明が難しいけれど、主人格である僕が他の人格に記憶とかを共有したり擦り合わせて人格を融合させていくんだ。

人によって治療方法も多少異なるから、解離性同一性障害(多重人格)の人が皆じゃないけれどね。

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セイラ

なるほど。

●●●
K

解離性同一性障害(多重人格)は段階があるんだよ。

第一段階は否定。『自分は虐待されていいない』と思い込むことによって解離を起こす。

第二段階は受容。『自分は虐待をされた』と理解する事で病気の事実を知る。

そして、第三段階は環境を責める。『今の自分がこうなったのは虐待されたせいだ』と。

そして最終段階が等身大の自分を受け入れて進むんです。『自分は虐待されたけれど、自分の人生を生きる』。

僕はその最終段階です。なので、解離性同一性障害(多重人格)を治療するには僕自身も戦う為に沢山勉強しました。

だから、あとはひたすら自分の中で他の人格を受け入れて融合していくだけなんですよ。

●●●
セイラ

なんだか不思議な世界です。

本日はありがとうございました。

 

インタビューを終えてのまとめ

解離性同一性障害(多重人格)という病気は、映画や小説の中ではだいたい狂人的な人格がいてその人格が殺人などの事件を起こしてという仕上がりになっている。

故に、なんだか得体が知れない病気だと思いがちだ。実際に解離性同一性障害(多重人格)が世界的に知れ渡った事件がある。皆さんはビリー・ミリガンという人物を知っているだろうか。1977年に連続強姦・強盗事件を起こしたアメリカ人である。

彼は世界で初めて、多重人格であるという事が認められて無罪判決を受けた男である。彼の中には24人もの人格がおり、そのうちの2人が狂人的な人格であったとされている。

このような衝撃的な事件から解離性同一性障害(多重人格)を知る人も多いので誤解を受けやすいが、今回のKさんのように狂人的な人格が必ずしもいるわけではないし必ずしも全ての記憶がないという訳でもないようだ。

しかしそこに共通するものは、解離性同一性障害(多重人格)とはどうしようもなく傷付いてしまった彼らが生き延びる為に行った手段に過ぎない。

ちなみに、ビリー・ミリガンはその後長い月日をかけて解離性同一性障害(多重人格)を完治させている。

私は、今回Kさんをインタビューして『病気ってなんだろう』という疑問が頭から離れなかった

Kさんの場合、目を背けたい現実があって、解離を起こし、今自問自答を繰り返しながら自己と向き合っている

しかし、私は大なり小なり解離という現象は誰にでも起こっている事なのではないかと思うのだ。

いじめ?パワハラ?失恋?仕事で失敗?誰だって、生きていれば色々ある。しかし、そんな時に多くの人は逃れる術を知っている。もちろん手段は多々あるが、目を背ければいい、逃げればいいのだ。

Kさんの言う、段階の話は日常の中にも当てはまるものはあるように思う。

第一段階は否定。『自分は虐待されていいない』と思い込むことによって解離を起こす。第二段階は受容。『自分は虐待をされた』と理解する事で病気の事実を知る。そして、第三段階は環境を責める。『今の自分がこうなったのは虐待されたせいだ』と。そして最終段階が等身大の自分を受け入れて進むんです。『自分は虐待されたけれど、自分の人生を生きる』。

この第三段階までは多くの人はたどり着くものかもしれない。『NO &』という人生を送りがちだ。環境や人、出来事を否定して他の道に進むのだ。それが悪いとは言わない。

しかし、解離性同一性障害(多重人格)とは背けずに、受け入れた上で進まなければならない。つまり、『YES &』という人生の提案だ。受け入れた上で、一歩を踏むのだ。

これがどんなにすごい事か。それを思うとたまらなかった。

Kさんは今回のインタビュー後に「なかなか人に言うと、怖がられてしまう病気なので話を聞いてくださってとても嬉しかったです。ありがとうございます。」と言っていた。

私はこの言葉を聞いて、もっとカジュアルに繊細な話ができる人が増えれば病気に苦しむ人は少しは楽になれるのかもしれないとふと、思ったのだった。

そして、多くの人に解離性同一性障害(多重人格)という病気を伝えたくて今回私は記事にする事に決めた次第だ。

 

『解離性同一性障害(多重人格)という病気を知っていますか?』

 

Kさん、本当にありがとうございました。

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