こんにちは、セトセイラです。
突然だけど、皆は先輩や社長などそこそこ目上の人から好かれるタイプ?
私は人と仲良くなるのは得意な方だ。人から仕事を紹介された先でもさらに気に入ってもらえることも多い。生きる上で『愛嬌』ほど身につけておくべきだとおすすめしたいものはない。
今日は、憧れのあの人と仲良くなる方法についてお話ししようと思う。
期待してくる人と一緒にいるのは心の底からしんどい
先日、友人とご飯を食べていた時のこと。「Twitterから連絡来る人って会うのがしんどいよね」という話になった。
DMから「お会いしたいです!」「良かったら食事でもどうですか?」などとご連絡を頂くことがある。しかし、実際に会ってもしんどさしかないという感想を持つ人は多いのではないだろうか。
私自身、よほどのことがないと会いに出向くことはない。それは一方的な期待の高さがあり正直にダルいからだ。
ここで勘違いしてはいけないのは、そもそも声をかけてきた人が自分の尊敬する人だった場合や自分も気になっている人だった場合、さらには純粋に仕事に繋がるというような先が見えるお声がけは純粋な嬉しさがある。
しかし、それ以外の場合。ひたすらに、下手のことが言えないなという存在になる。もちろん、期待されること自体が嫌なわけではない。ただ『期待されて嬉しい』というのはある程度の距離があるからこそありがたく受け取れるものなのでできれば近づきたくはない。
「なんだ意外と普通の人だった」などという言葉も言われたくない(普通に考えると失礼)。憧れのイメージを持たったまま来られてしまうと人は一気に窮屈になるのだ。
憧れの人と仲良くなりたいと思った時に1番やらないほうがいいのは、相手に期待をしすぎること。
人に期待をするというのは、かなり高圧的に受け取ってしまうという人は案外少なくないだろう。さらにこのような行為をされ慣れている人だと、仕事スイッチが機械的に作動される。顔は笑顔なのにどんどん体力が奪われていく。
憧れのあの人も、きっと話してて楽な人や楽しい人の方がいいに決まっている。だって、同じ人間だもの。故に仕事スイッチを入れていいのは、仕事でメリットが提示できる人だけ。
憧れの人や目上の人とお近づきになりたいなら媚び力は全開にしない方がおすすめだ。
憧れの先輩と仲良くなれた話

大学時代に、卒業生でもあった有名な俳優さんの講演会に参加した。
私は芸術学部演劇学科に在籍していたのもあり、このような俳優さんの講演会にはタイミングが合えば積極的に参加していた。
そして私はある日、この講演をしていた方とどうにか普通に話はできないものか?という欲が湧いた。どうしたら、一緒にご飯に行けるものだろうか。もしも、万が一その夢が叶えられるとするならば講演会の席で印象を付けることだけ。
印象付けると言っても明らかな素行の悪さや、粋がってる痛い奴という印象を与えてしまっては終わりだ。
そう考えると、客席から与えられる強い印象は2つしか考えられない。
1つめ、圧倒的なルックスでめちゃくちゃタイプだなと思わせる
2つめ、あいつなんか一生懸命で好きだな
1つめのルックスに関しては、最大限努力はするが今日の明日でどうこうできる努力ではないので、置いておこう。もちろん当日は最大限の身なりは気遣うつもりだが、これに頼るべきものではない。
実行できるなら、2つめだ。
ここで問題なのは、おそらく会場に来る人はほとんどが俳優志望の人たちなので一生懸命さを兼ね揃えている。故に普通に質問をして、一生懸命普通の質問をしても記憶には残らないと予測された。
私にできることはなんだ・・・。
そんなことを考えながら当日を迎えた。勝負は質疑応答の時間。
自分のない頭で考えた末、私の答えは相手にちょっとしたイラっと感を与えることだった。
怒りの感情までいってしまうと嫌われてしまうので「あいつちょっとイラっとするわ〜」くらいがいい。ちょっとイラっとする感じは、初対面でありながらもついうっかり突っ込んでしまう可能性がある。この微妙なストレスは相手への興味へと変わるのではないだろうか。
今振り返ると、世の中のストリートのナンパ師と全く同じ手法な気もするが当時19歳の私の発想ではこれが限界だった。
勝負は一度。
そして、運命の質疑応答の時間。前のめりで質問すべく手を上げる生徒たちを横目に、私は圧倒的にゆっくりと手を上げた。
周りとは同じ動きをしない。そう心に決めていた。
会場では次々と当てられた人の元に、スタッフがマイクを補助しに駆け回っていた。
「俳優になろうと思ったきっかけを教えてください!」
「欠かさずに毎日やっている習慣はありますか?」
そしてようやく私の番になった時、私の質問は我ながらイラっとするものだったと思う。
「「何か即興芝居をして下さい」という課題を出された時私はいつもうまくできなくて悩んでしまいます。もしも〇〇さんが同じ課題をやるならどんなことをやりますか。実際に今見させて頂けませんでしょうか。」
とても丁寧な言葉を使っているが、要約すると今何か面白いことをこの場でやれと言っているのと同じだ。これはかなりイラッとするぞ。自分で自分のことを天才だと思った。
しかも、前提が課題に悩んでいるというものを置いているが故になんとなく悪いやつではなさそう感もある。10代だからこそ許される内容だ。
結果、私の思惑通り勝利を勝ち取った。
講演会終了後、その俳優さんから飲みに誘われた。心の中でガッツポーズをした。それから、定期的にサシで飲むくらいには仲良くなれた。
この話はとても極端ではあるが、憧れの人や目上の人ほど持ち上げすぎないようにしている。なんなら私は人に憧れは抱かないようにしている。盗めるところは盗んで、いつの日か返り討ちにしてやりたいというギラギラ感は少しくらいは持っていたい。
自分で自分のことを下げることなどしたくなかった。
どんなに『すごい人』と言われている人たちも同じ人間なのだ。
こいつになら『キャラを作らずに喋れる』と思わせられれば、仲良くなれる率はぐっと上がる。
もちろん、失礼な奴というレッテルは貼られないように絶妙な空気読みは大事だ。
人の記憶に残ることに全力
私は何よりも自分の名前を覚えてもらうことに全力を費やしたい。
「あの声の低い女」でもなく、「あの背が高い女」でもなく、「あのうるさい女」でもなく、「セトセイラって人さぁ」と話題に出されたい。
思い出すのは、顔だけではなく名前とセットで思い出してもらいたい。そんな欲望が幼いころから渦を巻いていた。
しかも私の感覚では、大人になればなるほどフルネームで名前が分かる人は少なくなる。だからこそ、名前をフルネームで知っているというだけで価値は十分に高い。なんなら、心の距離が縮まった気がしてならない。
そんな私は、人の名前がほとんど覚えられない。顔を思い出すのはできても、どうしても名前だけが出てこないというのはあるあるだ。
だからこそ、自分の名前をあえて何度もフルネームで口にするようにしている。
名前を言う時は目を見てしっかりと。
何度でも言う。人の脳裏に名前ごと住みたい。
たまに、語呂合わせで『エトセトラ、聖闘士星矢、セトセイラです♡』などと強めの自己紹介を残したりもする。
名前は、覚えてもらってなんぼだ。そのために名付けられた。
愛嬌は最強
もちろん人間たるもの10人いれば10人好みが分かれる。嫌われる時は嫌われるし、好かれる時は好かれる。そればかりはどうすることもできないので、最終的にはドンと構えるしかない。
それが例え憧れのあの人的な存在だったとしても、絶対に好かれる方法なんてものが存在するならば地球上の王になれる。
しかし、そんな中でも人から好かれるには愛嬌は最強だと思う。どんなにルックスが良くたって、態度が最悪ならなかなか好かれ辛い。美人な不愛想よりも、愛嬌が1000点満点の不細工の方が人から好かれる。
恋愛においても、仕事においても、交友関係においても愛嬌ほど最強だ。ということはつまり、憧れのあの人と近づくために最終的には愛嬌がないと難しいだろう。というわけで、愛嬌の5か条を置いておく。
- 笑顔・・・笑顔が多い人は親近感が沸く
- 品があるか・・・親しき中にも礼儀あり
- 甘え上手・・・頼みごとができる人は愛される
- ポジティブ・・・それだけで一緒にいるメリットの一つになる
- リアクション・・・一緒にいてモチベーションを上げてくれる
まとめ:憧れのあの人と仲良くなるたった一つの方法は『人間として扱う』こと
結局のところ、憧れのあの人も同じ人間である事を忘れてはならない。自分とは違う人雲の上の存在だなどと、下手に謙遜して自分を下げる人は純粋に疲れてしまうし理想を押し付けられるるのも人は窮屈に感じてしまう。
もし、憧れのあの人と仲良くなりたい、知り合いたいというと思ったのならまずは相手に期待をしすぎないというところから始めてみてはいかがだろうか。
その上で愛嬌全開でいけばおのずと勝率は上がるだろう。